クオリアAGORA WEBフォーラム
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第9回クオリアAGORA 2014 全部の投稿を見る 最新の10件のみを表示
第9回クオリアAGORA 2014のフォーラムです。
参加不参加に関わらず、どなたでも何なりとお気軽にお寄せ下さい。 （匿名投稿=大歓迎です。 共感できる意見には「Good！」のクリックをお願いします。） ------------------------------------------------------------------------- 【概要】 今年最初のクオリアＡＧＯＲＡは、いつもはレギュラーディスカッサントとしてご参加いただいている元祖学生ベンチャーの堀場製作所最高顧問 堀場雅夫氏と、京都大学人文科学研究所 岡田暁生教授にお越しいただき、「グローバル人材とは何か！ 求められる能力とは？」をテーマにスピーチしていただきました。 メディアなどに毎日のように取り上げらる「グローバル人材」という言葉...。しかしそれは明確に定義されたものではなく、昨今では言葉自体が一人歩きしてしまっているようです。一昔前『企業戦士』という言葉がもてはやされましたが、今取りざたされているこの言葉は、それが時代に合わせ、また根拠のない期待感から都合良く変化してしまっただけなのかもしれません。戦士＝兵卒＝換えが効く人材...。これが次の時代を切り開くために本当に求められる人材なのでしょうか？本当に求められるのはフィロソフィー（哲学）を持ち、自分で考える能力（正常な判断、正常な実行力）を備えた『コスモポリタン』な人材ではないであろうかというお話しでした。 引き続いてのディスカッションでは、どのような環境がこういった『コスモポリタンな人材』を育めるのかという話題になりました。一つの手がかりとして、「才能は育てる物ではなく、勝手に出てくるものである。」という考え方から『知』のビオトープ（バイオトープ）が取り上げられ、京都という環境は長い歴史からみてもまさにそれであったのではないか、それを維持することが大切なのではないかと言う事で熱く議論が重ねられ、その流れで、ワールドカフェでは「京都が22世紀まで『知』のビオトープとしてあり続けるためにはどうすればよいのか？」をお題に、様々な意見交換がされました。 ------------------------------------------------------------------------- 「時間が無くて言い足りなかった。」「帰ってから思いついた。」などなど… どうぞ皆様、ご自由にこのWEBフォーラムをご活用下さい。
匿名投稿
私は「グローバル人材」について両先生が仰っていらした、「語学力や高学歴よりも『異文化理解力』『自分の頭で考え正しく行動できる力＝フィロソフィー（哲学）』が大切である」というお言葉に至極同感いたします。
僭越ではありますが、これに付け加えさせていただくとすれば、厚生労働省・第9回雇用政策研究会資料の「日本企業からその成長のために求められている人材について」のヒアリング調査には「未知の世界、時に非常に厳しい環境に、『面白そうだ』『やってみたい』という気持ちで、積極的に飛び込んでいく前向きな気持ち、姿勢・行動力を持っていること。そして、入社後に一皮、二皮剥けるため、『最後までやり抜く』『タフネスさ』があること。しっかりと自分の頭で考え、課題を解決しようとすること。」とも報告されています。 【厚生労働省HP / 資料3 19P】 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002fw16.html これは取りも直さず「未知の世界に飛び込める行動力」「最後までやり抜くタフネスさ」も必要であるという事だと思います。 しかし「未知の世界に飛び込む」という事は「リスクを取る」ということとほぼ同義ではないでしょうか？堀場先生のスピーチの中に「リスクとデンジャーは違うものだ」というお言葉があったと記憶しておりますが、日本では一度失敗すると「奴は○○で失敗したから...」とのレッテルが貼り付けられてしまうという、事業に失敗するというリスクに合わせての余計なリスクが付きまといます。これは若者たちにとっては「デンジャー」と感じてしまっても仕方がないことかもしれません。 アメリカのベンチャーキャピタルでは、過去に失敗歴があったとしても「前回あれだけ痛い目にあったのだからそれを教訓として今度は成功を収められるだろう」と言う考え方があり、有能な人に対しては積極的に投資を行うという事を耳にしたことがあります。 わが国でも、真に世界に通用する「グローバル人材」の育成を目指すのであれば、教育も大事ではありますが、まずそのような社会風土を国や企業の枠組みを超えた所から変えていかなければならないのではないかと思います。
日本企業は私が入社した20年ほど前から、国際化に資する人材育成として様々な施策を行い、またその時々に必要な人材を確保してきたと言えるのではないだろうか。そう言った意味ではわが国の国際人材育成は、それなりの努力を重ね成果を出してきたと思う。それは日本企業の技術力、ブランド力が世界的に高い評価を得ていることからも覗える事であろう。
ではなぜ今、声高に「グローバル人材の育成」と言う言葉が取りざたされているのか？ それは人材育成の現場が「企業」から「教育機関」へシフトしているからだという説がある。端的に言うと企業が人材育成にかける経費を削減し、即戦力となる人材の育成を大学など教育機関に依存しようとしているからだそうだ。言い換えれば日本企業にはそれだけグローバル経済下で鎬を削る体力が落ちているという事なのかもしれない。だとすれば、結局「グローバル人材」と目新しい言葉が持て囃されているが、実際のところ企業が求めるものは20年前と何ら変わりがないのではなかろうか。しかしわが国の将来を考えるとき、またグローバル経済の激変の中、そのような企業本位に育成された人材が果たして通用し続けるのであろうか。 それとは逆に、今「青年海外協力隊」など自らの意志で世界に飛び出す若者たちが注目されている。彼らのような存在を一括りで論じるのはとても乱暴かもしれないが、少なくとも個人として考えることができ、自分の積み重ねてきたキャリアで世界を渡っていける人材に成長する可能性は大いにあるであろう。温室培養から始めるのではなく、このような若者たちを、国や我々大人が様々な面でバックアップして育て上げるという選択肢があっても良いのではなかろうか。 企業の利益に直結する人材のみに目を奪われるのではなく、私はそのような若者たちに次の時代の日本を引っ張る「グローバル人材」の未来を期待してみたいと思う。
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