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ワールドカフェ
宇宙と生命、まだ解明されていないことが多く不思議なことばかりです。 この解明に向けての科学者の想い、情熱は計り知れないものがありますが、今日のスピーチやディスカッションでも、科学者の役割や科学者はどうあるべきかといった問題提起もなされました。
ワールドカフェでは、これらを受けて市民との関係などにも触れていただきながら、宇宙や生命について意見を交わしました。
[ 各テーブルのまとめ ]
●第1テーブル 報告者 飯島 秀樹 (同志社大学大学院生)
このテーブルにはパネラーの方はいらっしゃらなかったので、きょう聞いた話をどう理解するかということで話は進みました。 ちょっとまとめるのが難しかったのですが、ルネッサンスということに関しては、いわゆる第一のルネッサンスの時は、神を利用した教会が悪者で、現在の悪者は科学を利用した金融ではないかということになりました。
で、今、ルネッサンスが行われるとしたら、それは、現在の金融と科学のカチカチに固まった関係をなんとか引き離すようメスを入れなければいけない。 一言でいうと、こういう社会を変える金融革命がいるというのが大半の意見でした。 私は、この考えを進める為にも中村先生のおっしゃった「生命論的世界観」というものが必要で、これがあって初めて次のルネッサンスは達成できるのではないかと思った次第です。
●第2テーブル 報告者 三浦 充博 (庵営業チームリーダー)
このテーブルには、長田先生がいらっしゃったので、興味のまま、惑星って一体何?というような宇宙のことをお聞きすることで終始してしまいました。 その中で、私の個人的なことですが、月がどうしてできたかについて、長らく思い込んでいたことが違っていたことを知りました。 私は、どうやって学んだのか、何かが地球にあたってはじけたかけらが、あるところで止まって月になったと思っていたのです。 しかし、先生のお話を聞くと、地球ができて間もないころ、地球はまだ柔らかく、そこから、団子がちぎれるように離れて月ができたということでした。
のように、宇宙のことは、日々新しい発見があって、考え方もどんどん変わっていくということなのですが、一事が万事、そういう知識をどうやって自分の目で見て、自分の頭で判断し、次の行動に移していくか、これが大事なんだと思いました。
●第3テーブル 報告者 更田 誠 (京都高度技術研究所新事業創出支援グループ次長)
このテーブルは、人間の生き方について、本来生きることは争いに勝つことだったが、今は仲良く生きることになっている。 あるいは、科学はわかっているようで何にもわかっていない。 人間も科学も上から目線やなあ、とかいうような堀場さんの問題提起で、いろいろ話しました。
人間が何のために生きるかということは、セックスがそうであるように、結局「楽しむために生きる」んだということになったわけですが、人間が生きていくのにはまず「欲」がなければならない。
欲があるから争うことにもなるのであって、人間が生きていく上で「倫理観(ブレーキ)のある欲(アクセル)」が大事だという結論になりました。
●第4テーブル 報告者 佐藤 庸介 (新日本理化京都工場事務課長)
ここには、生きものの扇の中から見た科学技術ということで、中村先生からメッセージをいただきました。 生きものとして人間はどう生きていくかが基調となり、まずそれは農業をおこなうことの大切さということになったのですが、問題は、農業でいかに稼いでいけるかを考えなければいけないということに。 また、日本は東西に広く、高低差もあり、世界に類を見ないとても多様な特徴を持っているので、これをいかしていくべきだと。 ただし、過剰な東京一極集中がその妨げになっている。
中村先生のメッセージは、豊岡や喜多方の地域おこしを例に、豊かな地方の取り組みを紹介されていますが、やはり、日本は東京を中心にしたシステムが問題。 食糧自給率が1%にも満たない、現場の実態を知らない東京に、地方のすべての施策をまかしてはおけないという話で、大方一致しました。
終りに...
長田 哲也(京都大学大学院理学研究科教授)
私は、宇宙のことしかしゃべらなかったのですが、考えて見ると宇宙というもののはすべてを含んでいるんですね。 談論風発の中で、知らないことにも出合いました。 とても有り難い体験でした。
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