第四期 第6回京都クオリア塾 / 平成30年11月17日
第6回京都クオリア塾
AIブームの本質とは何か?~情報技術の延長としての理解と活用の指針~
谷口 忠大(立命館大学大学院情報理工学研究科教授 兼
パナソニック客員総括主幹技師)
第3次AIブームと言われ、企業でもその導入をめぐる動きが活発となっている今、「AIブームの本質とは何か?」をテーマに取り上げました。
民間企業とのクロスアポイント契約の第1号となった立命館大学の谷口教授、第2次から第3次への移行でAIはどう変化したかを説明しながら、AIは難しいと捉えるのではなく、人間と分かり合えるロボットをどう創るかです、と塾生に語りかけます。雇用が失われるとか、シンギュラリティが来るとか言われるが、AIやロボットが人間を滅ぼす、という議論は趣味の時間でやってください…。技術は人間の仕事を奪うために創造されるもので、主体的に仕事を変えて労働生産性を高めることが大切と強調しました。その上で、AIという言葉はモノゴトを曖昧にしている傾向があり、AIの活用で何を変えたいのか、コスト削減できそうなことは何かなどを点検し業務を確実に進めることが重要と、AIブームに警鐘を鳴らしました。
昼食をはさんで後半は、谷口教授が発案した知的書評合戦「ビブリオバトル」。グループを作り推薦したい本の紹介と意見交換を通じてコミュニケーション能力を高めるというもので、塾生の皆さんから職場でもやってみようという声が出されました。本を通じて紹介者の人間性が伝わるというビブリオバトルは、ロボットとのこれからの関係を示唆するようなものでした。したい本の紹介と意見交換を通じてコミュニケーション能力を高めるというもので、塾生の皆さんから職場でもやってみようという声が出されました。本を通じて紹介者の人間性が伝わるというビブオバトルは、ロボットとのこれからの関係を示唆するようなものでした。