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第六期 第7回京都クオリア塾  令和3年3月6日

 

第7回

「ターニングポイントにある日本~変革の時代にどう対処していくべきか~」

                           堀場  厚㈱堀場製作所代表委取締役会長 兼 グループCEO

緊急事態宣言の解除を受けて今年初めての開催となりました。

ポストコロナに向けて各企業が大改革を急いでいる中、堀場会長が「組織の最前線、フロントラインを知るためにこれまでから多くの時間を割いているが、皆さんはどういう報告書を提出しているか。それは経営判断のベースとなっているか」、そして「プレゼンテーションでは、トータルピクチャーをみて自分の意見を言っているか」と問いかけます。

 

1970年代初め、20代でアメリカに渡り、子会社改革でただ一人悪戦苦闘した経験を例に「やることをやれば必ず答えが出る」、「日米貿易摩擦や、世界をリードした日本の半導体シェアの低下で明らかなように、日本は失敗の理由を解析しない。トータルピクチャーを描いたヒトを含めた長期的な投資が必要で、まさに最終判断は神のみぞ知る」と話されます。朝令暮改もアメリカではよくある話で、“はい”と言わない人を活かし、上司とは忖度ではない信頼関係を戦いながら築いていただきたいと結びました。

 

 この後は塾生との意見交換。フロントラインのことを経営陣に伝えることが難しい、開発を絞ると企業価値が下がり人材の流出となる、トータルピクチャーをいかにつくるか、そして変化させていくか、などの意見が次々と出され、これに対して堀場会長は、トータルピクチャーは、稼ぎ頭が変わるなどに対応し、総合力をどう高めるかなど、一生悩まなければならない。コロナ後の価値はここ数年で決まる。スーパーマンはいないのであって、組織の壁をどう取り外しフェアに評価する社会を皆さんがつくらなければならない。と激励しました。


 


 

第六期 第7回京都クオリア塾  令和3年3月6日の画像

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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
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