第十期 第5回京都クオリア塾  令和6年10月26日/活動報告コンテンツの詳細ページ

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第十期 第5回京都クオリア塾  令和6年10月26日

 

    5回             2024年10月26日(土)

     「精神療法とオープンダイアローグ~対話で変わる人と組織」

                                           高木 俊介(精神科医)


 コロナでZOOM会議が普及したが、決定された意思の確認しかできず、グループでお互いの感触を探りあうことを奪った、と語り始める高木さん、精神分裂病という病名を統合失調症に変更させ、病院ではなく地域での治療に取り組んでいます。その高木さん、企業におけるストレスチェックが10年前から義務化されたが、これは高度経済成長が終わり、生産性を伸ばすための労働者の区分けに繋がっている、と指摘。さらにメンタル的に強靭で能力ある人材を求める今の風潮は行き詰っているのでは、と指摘されます。

 フィンランドで始まった「オープンダイアローグ」は精神医療の現場で当事者を支える人たちとの「対話」で回復させようというもので、日本に導入したのがこの高木さんです。そして企業などでも今や意思決定の手段としてこの「ダイアローグ」が活用されています。ダイアローグは決定する場所であるが、対話に上下関係や批判を持ち込まない、不確実性を持ちこたえ自分と対話してすぐには伝えないことが大切と結ばれました。

 午後からは「ダイアローグ」の実践、チームに分かれて話す人と聞く人、第3者的に聞く人に分かれます。相づちも打たず一方的に話す人と聞く人、この構図について塾生から質問が相次ぎ、高木さんは孤立してはダメ、困りごとや心配ごとを共有し、行き詰った日本社会において新たなフロンティアを築く上でこのダイアローグの果たす役割は大きい、と語りました。

 研修終了後、統合失調症の患者が働く場をと立ち上げたクラフトビールの醸造所が運営するビアパブ ICHI-YAで懇親会を開きました。高木さんを囲んでのワイガヤはまたたくさんの刺戟をいただきました。

 


 

第十期 第5回京都クオリア塾  令和6年10月26日の画像

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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
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