第五期 第4回京都クオリア塾 / 令和元年9月21日
経済大国として世界の注目を集めた日本だが、多くの新技術を経済的価値に変えることに失敗して産業競争力が急落した今、毎日のように“イノベーション”という話が出る。第4回はこの分野の第1人者、山口京大教授の登場です。 山口教授は、イノベーションとは経済的・社会的価値を生み出すあらゆる改革行為のことと位置づけ、1990年代後半の中央研究所の相次ぐ閉鎖が日本の科学力、産業力を低下させた、と各種データをもとに語り始めました。そして開発とは世界の誰もがわかっていないことをわかるようにする「知の創造」であり、研究は「価値の創造」、知の具現化である、と語りながら、イノベーションの「解」を塾生とともに導き出そうとします。 またノーベル賞を受賞した青色LEDやオブジーボのイノベーションダイアグラムなどを学びながら、それぞれの事業領域の中で山口教授のいう「創発」「破壊的イノベーション」を考え気づく時間を持つことができました。