第五期 第6回京都クオリア塾 / 令和元年11月16日
谷口 忠大(立命館大学情報理工学部教授)
第3次産業革命の核となるAI、1900年代後半から始まったこのAIを検証しながら、まず第3次ブームを牽引するディープラーニング(深層学習)について学びました。谷口教授は「多くのレイヤーを持ったニューラルネットワークを用いた機械学習」の総称であるとした上で、雇用が失われるとかシンギュラリティが来る、などに翻弄されず、この技術を理解して主体的に活用することの重要性を語りかけました。更にAIは物事を曖昧にしてしまう、とAIブームに流されることに警鐘を鳴らしながら、人間の成長過程で獲得する言語を例に、色んな学習の統合が大切であり、次世代の人工知能とのインタラクションこそ私たちが取り組むべきものと強調されました。
ビブリオバトルの発案者でもある谷口教授、午後からは塾生それぞれが面白いと思った本を持ち寄って紹介し、「どの本が一番読みたくなったか」を決めました。知的な書評合戦は塾生にとっても新鮮で、コミュニケーションツールとしても活用したい、という声が出されました。