第七期 第6回京都クオリア塾  令和3年11月20日/活動報告コンテンツの詳細ページ

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第七期 第6回京都クオリア塾  令和3年11月20日

 

 第6回

            「共生と循環~DNAが語る稲作文明 その起源と展開」

佐藤 洋一郎(京都府立大学和食文化研究センター副センター長 特任教授)

                                                           1120()


初めてのリアルな研修となった第6回は、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡)の館長も兼務の佐藤特任教授がスピーカー、専門の稲作文明だけでなく和食文化、環境、組織論まで幅広いテーマとなりました。

 

 まず佐藤特任教授、地球儀をみながら人類の発明である遊牧や農作物の栽培などにより形成された「じゃがいもと乳」「麦と乳」「米と魚」「雑穀と魚」などの分布図を示し、SDGsが問われる時代に稲作文明に即した循環型社会をどのように構築するか、と問いかけます。「食」を基軸にした文明史とあって塾生は文明をより身近に捉えることができるようです。

 

 そして縮小社会における組織のマネージメントについて、生きるために不可欠な「食」が私たちの暮らしと分断された今、スペシャリストとジェネラリストの役割を再度見直してみることが必要では、と問いかけます。そして各地で取り組みが進むご当地米はその多くがコシヒカリのDNAであり、多様性と真逆な方向へ進んでいる、蛸壺化した社会で改めてジェネラリストの役割が求められている、と指摘されます。

 

 稲作を通じた循環は、海水を潤し米づくりだけでなく魚や昆布の生産を高めている。近未来の日本において米の消費拡大は、食文化と環境の両面からも取り組まなければならない課題と位置付けながら、外食などの普及による「食」の外部化で失ったものは大きく、男性もぜひ料理を楽しんでほしいと締めくくりました。

 

この後、食料の自給率アップやいのちを繋ぐ食文化を子どもたちにどう伝えるか、次代に求められるジェネラリストとは、などについて佐藤特任教授と意見を交わし、和食文化と稲作文明の関係について学ぶ機会となりました。

 


 

第七期 第6回京都クオリア塾  令和3年11月20日の画像

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