第七期 第9回京都クオリア塾  令和4年2月27日/活動報告コンテンツの詳細ページ

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第七期 第9回京都クオリア塾  令和4年2月27日

 

          第9回

                                                        2022227()10時~16


9回はまん延防止重点措置の延長に伴いオンラインも含めたハイブリッドの実施となりました。過去8回で学んだリベラルアーツをもとにポストコロナを考える2部構成です。

 

 第1部は「ポストグローバル時代の幸福像」をテーマに、京都大学こころの未来研究センターの内田由紀子教授のスピーチ。人口減少や経済成長の低下、そして人生100年時代における世代間の格差拡大という課題解決には、経済だけでなく心の充足、暮らしや社会が「良好な状態」でなければならない、そのものさしは「Wellbeing」と語ります。そして日本は幸せは分かち合うもので人並みで協調的な幸福を求める。個人の幸福は社会や組織などの「場」と切り離すことができず、これらの好循環が幸福に繋がると語り掛けます。そしてグローバル化、働き方の多様化、流動性の上昇といった社会変化に対応するためには、多様性を尊重し協調性をいかした寛容な社会が日本におけるWellbeingな社会であり、そのためには客観的で文化的な幸福感をどう共有するかが問われている、と結びました。 

       

 第2部は「デザイン思考によるイノベーションマネージメント」をテーマに、京都工芸繊維大学のスシ スズキ准教授によるワークショップからスタート。ペアを組んだ人が経験したプレゼントをリデザインしようというもので、ニーズ調査やフィードバックを繰り返しながら、プロトタイプのプレゼントをつくります。区切られた時間内でどんなプレゼントが生まれるのか、皆さん真剣な表情で手を動かします。

 続いてデザイン思考は抽象度が高くイノベーションの確立を高めるものであり、回答を急ぐのではなく突拍子もないアイデアが生まれること。そして国内外の企業の取り組みを紹介しながら、エンジニアやデザイナー、未来志向など多様な視点を持つ人の参加が大切で、新しいものをつくるにはまず文化、とスズキ准教授は語ります。更に商品開発だけでℍなく問題解決としても使われており、会社の空気から離れる「出島」機能を持たせることがデザイン思考のスキルをアップするには必要と強調しました。

 

 内田教授もスズキ准教授も、文化の重要性を指摘され、ポストコロナのキーワードは文化と改めて認識しました。

 


 

第七期 第9回京都クオリア塾  令和4年2月27日の画像

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クオリア京都とは?

人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
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